永遠の友だち?ゴジラと横須賀

ヨコスカ

2016年公開の映画「シン・ゴジラ」の大ヒットがまだ記憶に新しいですが、実は横須賀は知るひとぞ知る、ゴジラと縁のある街です。

今回はみんなが大好きなゴジラと横須賀のおはなし。

世代を超えて

1954年(昭和29年)に公開された「ゴジラ」は、特撮怪獣映画の金字塔。

以降、アニメ作品、海外作品を含めなんと35作ものゴジラ映画が製作され(2018年11月公開予定作含む)、国内のみならず世界中で絶大な人気を得ています。

第一作目の「ゴジラ」は、公開当時、社会問題となっていたビキニ環礁の核実験に着想をえて製作されたといわれています。

人間が生み出した恐怖の象徴」「核の落とし子」として描かれたゴジラ。

人類や文明を脅かせるものに、一丸となり挑む人間たち。

でもそのゴジラは人間のエゴから生まれたものでもある。

第一作目の核にまつわる辛辣なテーマは、その後のゴジラ映画にも受け継がれています。

また、その時の社会情勢を反映させることもゴジラ映画の特徴で、

例えば、1984年公開の「ゴジラ」通称”84ゴジラ”は米ソ冷戦を、

そして冒頭に触れた「シン・ゴジラ」は東日本大震災を連想させる設定になっています。

ゴジラポスター

画像引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴジラ_(1954年の映画)

破壊王ゴジラの影響力

映画のヒットとともに、話題になるのが、劇中に登場する実在建造物です。

日本国内には、ゴジラが”破壊した”とされる建造物があちこちにあります。

なかでも有名なのが、初代ゴジラが破壊し、のちに物議となった、銀座和光ビルの時計塔。劇中ながら自社ビルを無断で破壊されたとして激怒した和光本社は、映画を製作した東宝に、和光でのロケを2年間、一切許可しなかったそうです。

また、当時の映画関係者によると、映画を観た人が、和光ビルの時計塔が壊されたかどうか、確かめに来る人がいたほどだったとか。

以後、ゴジラ映画で実在する建造物を破壊する際は、所有者に許可を得るようになったといいます。

そして、おもしろいことに、ゴジラにビルなどを破壊されると業績があがるとして、つぎは○○を破壊して欲しいという企業等からの逆オファーが来たこともあるそうです。

さらに、驚くべきことは、防衛庁がゴジラ映画に対する協力体制をとっていること。過去には現実世界でゴジラのような怪獣が日本に襲来することを想定して机上研究を行ったことも。ちなみに、怪獣襲来に対しては、自衛隊法第83条に基づき、自衛隊が出動し、暴れる怪獣には、「有害鳥獣駆除」の名目で、武器・弾薬の使用が可能、だそうです。

ゴジラの影響力、恐るべし、です。

ゴジラが上陸した地・横須賀

さて、ここからが横須賀とゴジラのご縁について。

なんと、ゴジラがはじめて上陸したのは、横須賀の観音崎である

という説があるのです。

実際、観音崎のたたら浜には、「ゴジラの足跡」があります。

横須賀ゴジラの足跡

ことの真相は・・・?

映画を製作した東宝によると、「出現地は特定していない」とのこと。

真相は迷宮入り。

でもここはめげずに掘り下げます。

第一作目の映画でゴジラ出現時に、警戒警報が流れます。

「警戒司令部発表。20日16時30分、観音崎北東15マイルの海中に、北西に向け移動のゴジラを発見す。京浜地区沿岸は特に厳重なる警戒を要す」

これを受けた、横須賀の発想がスゴい!

なんと、観音崎のたたら浜に「ゴジラの滑り台」を設置しました。

ゴジラが滑り台に!? 人を呼ぶには、うってつけの発想です。

たちまち、子供たちの人気スポットになりました。

ただし、この「ゴジラの滑り台」、正式名称はゴジラではなく、

「ティラノサウルス」でした(えっ?!)。

なぜなら、ネーミングの許可が下りなかったから(苦笑)。

それでも、姿形はどこからどうみても、「ゴジラの滑り台」。

当時、遊んだことのある人のはなしでは、ゴジラのお腹から中に入ることができて、中には螺旋状の滑り台があったそうです。魅力的ですよね。

ゴジラの滑り台

画像引用:https://hamarepo.com/story.php?story_id=5420

1958年(昭和33年)に設置された滑り台は、潮風による腐敗と老朽化のため、1973年(昭和48年)には取り壊されてしまいます。

今現在、この滑り台の代わりにゴジラ上陸の痕としてあるのが、

先述の「ゴジラの足跡」というわけです。

ゴジラよ、永遠に

そして!はなしはここでは終わりません。

かつて「ゴジラの滑り台」を堪能した子供たちが大人になり、

あの思い出を蘇らせよう!と、有志がゴジラプロジェクトを立ち上げました。

そして、別の場所に、再び「ゴジラの滑り台」を作ったのです。

1999年(平成11年)11月、「くりはま花の国」に、全長10.04m、重さ5トン。

迫力満点のゴジラ出現です!

お腹から中に入り、しっぽから滑り降りる仕様は、まさに初代「ゴジラの滑り台」と同じ。この、横須賀のゴジラプロジェクトの奇跡は、滑り台の前にあるプレートに刻まれています。

くりはま花の園ゴジラ

画像引用:https://www.kanagawa-navi.net/14201001.html

人類を脅かし、文明を核の力で破壊してしまうゴジラ。

大きさ、姿形からは忌み嫌われ恐れられるべき存在なのに、

子供のころから戯れ、共に育った横須賀市民にとっては、

世代を越えた永遠の遊び相手なんですよね、ゴジラは。

ゴジラと遊んだことのないみなさん。

横須賀に来れば、一緒に遊べますよ!

余談・・・

初代「ゴジラの滑り台」があった、たたら浜の最寄駅、京浜急行・浦賀駅の駅メロはゴジラのテーマです。

電車に乗るたび、あのゴジラが現れるドキドキ感が味わえます。

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