リベット×リーバイス=ジーンズの方程式を解く

ジーンズ

絶賛サンプル制作中の横須賀ジーンズ商会。

先日、ジーンズ生産を依頼しているところから、オリジナルのパーツ・リベットのサンプルが届きました。

グイグイとお楽しみ感がわいております!

今回は、この小さなパーツ、リベットのおはなしです。

と、ちょっとまったぁぁぁ。なんと、なんと!

リベットのおはなしは、ジーンズの歴史のおはなしでもありました。

(軽く考えていた私がわるうございました…)しばしのおつきあいを。

リベットってなに?

リベットは英語で書くと「rivet」。鋲(びょう)という意味です。

ジーンズのポケットの上部の端と端についている金属製のパーツです。

基本的に、凹凸コンピからなるリベット。

専用の打ち機を使って生地に打ち込まれます。

力がかかり切れやすいところに、補強する役目として施されています。

5ポケットのジーンズであれば、最低6個はついている、ということになります。

リベットがなければ、リーバイスは存在しなかった?

今回、このブログを書くにあたり、リベットについて改めて調べはじめたら、

なんともびっくり、恥ずかしながら知らなかった!

こんなにリーバイス=ジーンズの生みの親と繋がりが深いとは!

そして、このリベットがなかったら、リーバイスジーンズはなかったんじゃない?

とおもうくらい、リーバイスにとって、とても大事なパーツなのです。

ということで、リベットのおはなしは往々にしてリーバイスのはじまり物語になります。

Jacob Davisのひらめき、Levi Straussの先見の明。

さかのぼること、時は1853年。

カルフォルニアのゴールドラッシュ全盛期。

Levi Strauss という一人の男が、一運をかけてニューヨークからサンフランシスコに旅たちます。

この男、金の採掘をしたのではなく、ニューヨークにある家業の生地問屋業を新天地・西海岸でも成功させるために、やってきたのです。

その社名こそ、Levi Strauss & Coです。

Leviのビジネスは成功し、彼自身もビジネスマンとしてだけでなく、地域の手本として信望を集めていました。

それから20年ほどたった、1872年。

Levi は、顧客でありネバダ州リノの仕立屋、Jacob Davis から一通の手紙をうけとります。

手紙には、Davisが、客の注文で作ったあるパンツについてでした。

そのパンツは、ポケットの端と端、および、ボタン受けとして、金属製のリベット(鋲)をつかうことで、いままで破れやすかった箇所を補強し、丈夫で長持ちする、というものでした。

さらにDavisは、この独創的且つ画期的なパンツの特許をとりたい、ということ。

このアイデアを実用化するためには、ビジネスパートナーが必要である、と手紙に記します。

Davisが作ったこのリベット付きパンツの生地の仕入元でもあった、Leviは、このアイデアに夢中になります。

そして、1873年5月20日。

Jacob DavisとLevi Strauss & Companyは特許を取得します。

リベット使用特許を取得後、はじめて”ツーホース”ロゴの革製のパッチが製品に使用されます。

そう、誰もが目にしたことのある、リーバイスの革パッチの原型です。

パッチの目的は、非常に丈夫であることをアピールするため、そして、リベットつきパンツの元祖であることをアピールするため。

リーバイス革パッチ

画像引用サイト:
https://levistrauss.com/our-story/#the-history-of-denim

よく見てください!

PATENT RIVETED=特許リベット付きとあり、中央にリベットも描かれてます。

ちなみに、二人の男がリベット付きパンツを馬で引かせているツーホース画のアイデアは、Davisによるものです。

リーバイス革パッチ

画像引用サイト:https://levi.jp

現行モデルのリーバイスのパッチにも、簡略化された同様の画が描かれています。

そして、ORIGINAL RIVETEDの文字。

2頭の馬の足下には、PATENTED MAY 20 1873とあります。

リーバイスのジーンズは、リベットなしにははじまらない、ということがよくわかりましたし、リーバイスのジーンズにとって、リベットは歴史でもありプライドでもある、とても重要なパーツである、ということもよくわかりました。

オリジナリティーとファッション性

実は、まだ、リベットとリーバイスのはなしはつづくのですが、今回はこのくらいにしておいて、時を現代に戻したいと思います。

労働者の作業着として生まれ、頑丈さ、実用性が重視されたジーンズ。

リベットがジーンズに施されたのも、丈夫で長持ちさせるための工夫でした。

いまや、さまざまな化学繊維も開発され、生地も、縫製に使用する糸も、丈夫になり、補強する方法がいくらでも可能になりました。と同時に、とにかくたくさんのブランドが、ジーンズを作るようになりました。

ジーンズがファッションアイテムとなった今日、リベットも、その役割が変わりつつあります。

現在のリベットは、丈夫さを保つための実用的なパーツであることはもちろんですが、ジーンズがこの世に誕生した時から持つ、ジーンズらしさをだすためのパーツでもあり、さらには、各ブランドのオリジナリティーを表現するためのパーツ、そして、ジーンズにファッション性をもたせるためのパーツでもあるのです。

例えば、リベットの表面に刻印で施されたブランド名。

また、リベットをメッキ加工し、アンティーク調に仕上げたり、カラーを変えてインパクトをだし、ファッション性を強調しているものもあります。

素材も、本来は銅で作られているリベットですが、現在は、アルミニウムやステンレスを原料にして作られたのものもあります。

銅をつかうのは、鉄と比較して劣化が少なく錆びにくい、ということで使用されているのでしょう。

中には、銅が空気や水に触れることで起こるターコイズブルーの変色をわざとリベットに施し、ビンテージ感をだしているものもあります。

DavisとLeviという、2人の男が世におくりだし、今もなお多くの人々に愛されるジーンズに、なくてはならない存在、リベット。

いつもは気にもとめない、ジーンズに施されたこの小さなパーツも、ことの始まりを知ってみると、一段とジーンズへの愛着とこだわりがわいてきます。

参考外部サイト:
https://levistrauss.com
https://www.longhorn-imports.com/jeans-and-rivet/

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