洗って、こすって、傷つけて。新品ジーンズの不思議。

ジーンズ

ジーンズを穿くことの醍醐味であり、ジーンズをお洒落に見せる要素のひとつに、長年穿きつづけたことによる、独特の風合い、キズや色落ち、また、自分の身体と動きにあわせてできたシワや、”あの時の思い出”とともに残るシミなどがあります。

ジーンズは、その人の経た時間を示すかのごとく、オリジナルな”深み”をそのまま表現してくれるのです。

と・こ・ろ・が!

そんななん年もかけて、味わいのあるジーンズにするなんて、できない、待てない、面倒くさい。

今すぐかっこいいジーンズが欲しい!という消費者の声を聞いたジーンズメーカーはこぞって、その「加工技術」に腕を磨いたのです。

今では多くのジーンズ製品が、新品のまま即加工され、いじられ、破られ、こすられて販売されています。

そんな世の中ですので、逆に「加工していない!」「生(なま)デニム!」

というのも大事な売り文句となるわけです。

おもしろい、というか。皮肉、というか。複雑な世の中ですね、ほんと。

さまざまな加工技術があるのですが、ここでは代表的なものを紹介します。

リジット

未洗い、生デニム、ノンウォッシュ。通常のデニムは加工をしてから販売しています。

加工していないと、固くてはき心地がごわついているからです。それを、未加工で販売するのです。

色落ちもしていない、加工もしていない、まさに、穿く人自身で時間をかけてオリジナルの色落ち具合にしたり、風合いにしたり、自分で「育てる」ことが可能です。

ワンウォッシュ

一度も洗っていないジーンズは、とても固く、穿きにくいのです。

また、洗うとデニム生地は縮みが生じるので、製品として販売する前に生地を安定させるための加工です。

先のリジットジーンズと明記のないもので、一般的なジーンズには、必ずといっていいほどウォッシュ加工が施されています。

ヒゲ加工

穿き込むことで生まれる、生地が擦れて色落ちした部分、
特に股から外に放射線状に広がる筋状の色落ちを、「ヒゲ」といいます。

穿き込まないとできないヒゲを敢えて最初から施すのが、ヒゲ加工です。

’ヒゲ台”というシワをかたどった板にジーンズを通し、表面をヤスリでこすります。

こすることで、ヒゲ台の凸凹にそって色が落ち、ヒゲがうまれます。

職人の手作業です。

ブラスト加工

砂や粒子を高圧空気=圧縮空気ハイプレッシャーエアで生地に吹き付け生地表面にダメージをあたえるのが、ブラスト加工。

サンドブラストとも呼ばれます。

太もも部分やひざ部分に、長年使いこんだような色落ちや、擦れ、キズをつけます。

ダメージ加工

ダメージを加え、破ったり穴をあけたり、キズをつけたりします。

(参考サイト(画像あり):https://kurabo-denim.com/jp/news/detail.php?id=7

ジーンズって、これだからおもしろいんですよね。

ジーンズの深みにはまると大変なんです。奥が深すぎて。

お洒落をすることが、自分を表現すること、だとすればどんなジーンズを穿いているかで、その人が見えてくる気がします。

今あなたの穿いているジーンズは、どんな表情をしていますか?

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