バック・トゥ・ザ・ヒューチャー

ジーンズ

家で過ごす時間が増え、映画を観る機会が増えていませんか?

そこで、かなり久しぶりとなる映画のなかのジーンズシリーズの第4弾。今回とりあげる映画は、今年で公開35周年を迎えるハリウッドSF映画の金字塔、いつ観てもなん度観ても新鮮で魅力溢れるロバート・ゼメキス映画の大傑作「バック・トゥ・ザ・ヒューチャー」です。

どこをどうつついても、おもしろいネタばかりの「バック・トゥ・ザ・ヒューチャー」。横道にそれるのをググッとこらえて、さらに、最低2回くらいはこの映画を観た事があるという事を前提に、独断と偏見で綴らせていただきます。ご理解のほどよろしくお願いします。

 

1985年・本場アメリカンカジュアルのお手本

 

1985年といえば、日本ではDC(デザイナーズキャラクター)ブランド全盛期。テレビの中のアイドルが着ているロゴ入りTシャツやトレーナーを求めて原宿の店に長蛇の列ができていました。アメカジを中心とした古着ファッションもこの頃、DCブランド組と一線を画していました。(ちなみに今年3月に惜しくも閉店した原宿の老舗古着屋シカゴ原宿店のオープンは1983年。)

前年1984年にはロス五輪が開催され、強いアメリカ、カッコ良いアメリカを誇示していました。ナイキのスニーカー、バックパック(リュック)、ケミカルウォッシュのジーンズ、ロゴ入りTシャツetc... 日本の若者たちにとっては”憧れのアメリカ”が強く存在していた時代だった気がします。

そして、「バック・トゥ・ザ・ヒューチャー」です。ちょっとだらしなくて頼りないマイケル・J・フォックス演じる、主人公・マーティ・マクフライ。冒頭から、スケボーと白のレザーに赤いロゴが目映いナイキのスニーカー。そして、ライトブルーの細身のジーンズ で登場です。マーティの穿いているジーンズは当時アメリカで流行していたGuessのもの。バックパックも日本の学生には刺激的な登校スタイルです。

 

この細身のシルエットは、80年代の普通のアメリカのハイスクールキッズの定番。

 

 

さらに、夜の駐車場シーンでは、ジーンズの上にゆるめのデニムジャケットを羽織り、その上からダウンベストという、重ね着(レイヤー)っぷり。これ以上のないカジュアルさです。ファッションのことなどなにも考えていなそうな、ただそこにあるものを必要に迫られて着ている感じが、妙にハマっていて、そして真似したくなるんですよね。

そういえば、ダウンベストが日本でも流行っていたのをうっすらと覚えています(親が着ていました…)。

 

1955年とジーンズ

 

マーティがタイムマシン「デロリアン」でタイムスリップするのは1955年。戦争を経て、アメリカが平和を取り戻し、活気に満ちていた時代です。

炭鉱労働者の作業着であったジーンズが、若者たちのファッションアイテムとなるきっかけといえる映画、マーロン・ブロンドの「乱暴者」公開が1953年。セルビッチジーンズが不良の代名詞になりました。そして、ジーンズの歴史を語る上で忘れてはならないもうひとりの映画スター、ジェームス・ディーンが「エデンの東」や「理由なき反抗」で人気を博したのが1955年です。ビンテージジーンズの完成形とも評されるLevi’s 501シリーズの傑作が誕生したのもこの年でした。

開襟シャツにコットンパンツがファッションの主流。でも、宿敵ビル・タネンが穿いているのは、これこそセルビッチストレートジーンズです!

 インディゴブルーが深いストレートジーンズが、不良らしさ、先物好き、図太さを象徴しています。ジーンズ=不良とは結び付きにくい昨今ですが、この映画の中では、コットンパンツよりジーンズの方が遥かに不良っぽく見えます。これも映画マジック、おもしろいですよね。

一方、タイムスリップした先でのマーティといえば、冒頭のナイキではなく、コットンキャンバスのハイカットコンバースに、ロールアップしたブルージーンズを合わせています。これまた興味深いところ。あたかも、わざとその時代にあわせてコーディネートしているようです。ファッションに込めたさりげない演出が、絶妙です。

未来からきたマーティもまた、この世界でははぐれもの(不良)であり、時代(時間)を先行く存在であることが着ているものに込められているわけです。

 

バック・トゥ・ザ・ヒューチャー

 

時計台に落ちた雷のおかげで無事に元の時代に戻ってきたマーティ。自分が起こした”仕業”のせいで、ほんの少しだけ世界は変わっていました。

 

でも、着ているものはやはりジーンズ。しかも若干ケミカルウォッシュ度が上がっています(!)。場合によってはダサく見えるサスペンダーを合わせているのも、アメカジらしさ。そう、アメカジって、少し角度を変えたら”ダサい”んですよね!

20年ごとに流行を繰り返すと言われているファッションの周期。「バック・トゥ・ザ・ヒューチャー」公開から35年の月日が経った今。このダサさが最先端になるのもあと数年のはずです!

いっそ、デロリアンで確かめに行きましょうか?!?!

 

画像引用:https://en.wikipedia.org/

 

 

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