「欲しい」と「穿ける」のあいだで

ジーンズ

ゴールデンウィークも後半です。

いかがお過ごしですか?

たのしい時間は、どうしてこうもあっという間に過ぎてゆくのでしょうね。

時間よとまれ!とは思わないまでも、一秒が三秒くらいだったらよかったのに、と思ってしまう、今日この頃です。

さて、ただいま絶賛サンプルジーンズの制作中の横須賀ジーンズ商会ですが、そもそも横須賀ジーンズ商会はどうして生まれたか、ことの発端である、ある男の「欲しい」と「穿ける」について今日はお話ししたいと思います。

その男、1966年横須賀生まれの丙午。

この世に生をうけ、半世紀と12ヶ月が経過した、2018年1月。

新年の景気づけに、横浜のデパートにパンツを買いにでかけたのです。

気分は、ジーンズ。それも、スリムかスキニー。

きれいめシルエットで、色はインディゴ。

ジーンズらしいカジュアルさをもちながら、コーディネート次第では、ドレスライクにもなる一本。

やや高まり気味に紳士服売り場をうろつくこと1時間余り。

スリムジーンズは、もはや定番になっているので、どこにでもある。

色ももちろん豊富にある。

すこし値は張るけれど、品質もデザインもよく、「欲しい」と思うジーンズは見つかるのです。

ところが、「穿ける」ジーンズが見つからない。

ふと気がついて紳士服売り場を見渡すと、スリムな人、または、大きめサイズの人向けの服ばかりなのです。

気をとり戻して、他のデパートにもいってみるのですが、状況は同じ。細いか、大きいかのサイズしかみつからない。

そう、その男。

決して痩せていない。でも、大きいビックサイズなわけでもない。

おなかだけが、いわゆる、その、歳相応の貫禄なわけです。

スリムやスキニージーンズは、ストレッチ素材のものが主なので穿けなくはないのですが、問題はウエスト周り。

おなかがどうしても窮屈です。

「穿ける」というより「穿かされている」。

これじゃせっかくのお洒落もを楽しめません。

途方に暮れて、その日はパンツの購入は諦めました。

そして、しばらくたったある日の夕方。

頼まれた食材を買いに、ふと立ち寄った総合スーパーマーケット。

ふと思い立ち、服売り場へ脚を伸ばすと、あるのです。

自分のウエストサイズに合うデニムパンツが。

そう、まさに「穿ける」パンツです。

周りを見たら、自分と同年代か、自分より上の世代が目立つ店内。

以外にもお洒落な人も、チラホラと、目につきます。

体型も自分と同じように、細くなく、大きくもない。

あ~、こういうところにあるのか、こういうところで買っているのか、とお店の客層をみて、サイズ展開に納得でした。

が、しかし! そこには、「欲しい」と思うジーンズがない。

自分の年齢にあったサイズの「穿ける」ジーンズは、デパートでみた「欲しい」ジーンズとは異なり、デザインも品質も、ワクワクしないのです。

強いて言えば、嬉しいのは財布に優しいお値段くらいです。

ファッションは忍耐ともいわれます。

欲しい服を着るためなら、ダイエットだってすべき。

自分の身体を服に合わせるべき。

とはファッション最前線な方々のご意見でしょう。

仕事もまだまだ現役。

忙しい日々を送っている。

自己管理もおこたっているわけではない。

禁煙だってしたし、お酒も若い頃と比べれば嗜むほど。

食事だって、健康のことを気にしながら無理しない程度に気を使っている。

つきあいで、ゴルフもいくし、つきあいで、呑みにもいく。

そして、このおなかを最近は愛おしく感じつつもある。

自分の年齢をかえりみながら、たるまない程度に労っている。

ファッションに自分のすべてを捧げるほどではない。

でも、お洒落をする気持ちは十分にあり、その気持ちを大事にしながら、自分が「欲しい」と思うジーンズを「穿ける」ジーンズにするには、とシンプルに考えた時、

「欲しい」と「穿ける」を兼ね備えたジーンズを自分で作ればいいのだ!

と冷静にひらめいたのです。

そして、自分と同じように思っている人も多くいるのではないか、とも思いはじめたのです。

そう、あの、妥協のオーラを背負いながら、サイズだけは自分に合う服が並ぶスーパーの洋服売り場にいた、紳士たちのように。

メンズファッションもインターネットの普及やグローバル化の影響で多様化し、品質がよく、作り手の顔が見えるくらい、一生持ち続けられそうなものから、お手頃価格で、ワンシーズンで穿き捨てられるようなものまで、とにかく、ありとあらゆるものが、手に入るようになりました。

「欲しい」はいっぱいあるのです。

ただ、その中に「穿ける」は少ないのです。

そして、「穿ける」ものも山ほどあるのです。

でも、その中に「欲しい」はないのです。

自分で作ればいい、と思うようになってから自分が欲しいジーンズについても、市場にあるものから探すパッシブな発想ではなく、もっと素直に、どこにも見つからない、本当に「欲しい」を追求しよう、と思うようになりました。

若かりし頃に想像していた”50歳”は、いざ、自分がなってみて思い感じる”50歳”とは異なるものでした。

思っていたより、若く、元気で、なんでもできて、まだまだ欲求不満です。

モノと情報に溢れている今日。

そのおかげで、自分たちの「欲しい」をもっと身近にしてくれるのだな、と実感しています。

そして、実現できる時代なのだな、と時代に背中を押されている気がしています。

横須賀ジーンズ商会がいま作っているYOKOSUKA JEANSは、そんな思いに共感できる人々のためのジーンズでもあります。

サンプル制作中で、まだ詳細をお伝えできないのがもどかしいのですが、ぜひ、楽しみにしていてください。

そして、もし、この男に共感して頂けたのであれば、ぜひ、皆さんの「欲しい」の声を聞かせてください。

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